お会式

◎お会式とは
弘安5年(1282)10月13日午前8時、日蓮聖人は、池上の地にて安らかにご入滅された。 御年61歳であった。 その時、大地は震動し、日昭上人が鐘をついて聖人の臨終を告げると、秋だというのに時ならず桜の花が咲きほこったと伝えられる。 翌14日は葬儀、15日に荼毘の式をあげ、「墓は身延にたてよ」というご遺命によって、身延山にご聖骨をお納めした。 それ以来、毎年、聖人のご命日には、弟子、信者たちが報恩の法要儀式を営んでいる。 この法要儀式をお会式と呼ぶ。 現在、日蓮宗各寺院では、日蓮聖人のご命日、もしくはご命日に近い日にお会式を営んでいる。

◎万灯練供養とは
日蓮聖人ご入滅の時、時ならぬ桜の花が咲いた事にちなで、桜の花で飾った万灯をかかげ、まといを振り、うちわ太鼓を打ち、ゆかりのお寺にお参りする事。 池上本門寺のお会は、江戸の名物として全国に知られている。

◎正福寺では
正福寺では、昭和の初期までは3日間にわたってお会式が営まれ、堀江と猫実の万灯講によって万灯練供養が行われていたが、やがて2日間になり、最近では11月12日の1日だけ、法要のみになってしまったが、平成9年より万灯練供養が復活した。

◎万灯練供養復活について
平成6年、有志で池上本門寺をお参りした際、盛大なるお会式に感激し、「昔、浦安でも万灯をやっていたんだから復活させよう」と、正福寺と縁のある川崎の了源寺・了信会に太鼓とまといを習いに行き、平成9年に万灯練供養が復活した。