平成22年3月4日記
まだまだ大丈夫だと思っていた9月14日の夜、エサも食べずにやたらそわそわし始めました。ウロウロ動き廻り、小屋の中や庭やいろんな所で穴掘りの仕草を始めました。これが所謂出産に向けての巣作りなんだなと思いながら、私も眠りにつきました。
翌朝5時頃目を覚まし、姫を覗いたら何事もなさそうだったので本堂に行ってお勤めをして戻って来たら母が「なんだか姫の横に黒いのがいるよ~」と言うので、急いで姫の所に行ってみると、すでに一匹目の子を産み落として、舐めまわしてきれいにし、これからまさに二匹目を産もうとしているところでした。
姫は二匹目を産み落とし、羊膜を破り、子どもの体を舐め始めました。又次の子が出て来るぞ~、家族みんなが注目していました。助産師Kさんの奥さんが来たのはちょうど、その頃だったでしょうか。しばらく待っていましたが、とうとう三匹目は出て来ませんでした。姫はわりと小さい方なので、二匹しか身ごもっていなかったみたいです。姫はその後、二匹分の胎盤を全部食べてしまい子ども達におっぱいを吸わせ始めました。
その間、人間の手助けは一切無しでした。誰の手助けも無く、お産出来るのです。動物なら当たり前の事でしょうが、姫のお産を目の当たりにみて感心してしまいました。