七面山登詣記録

平成21年 2月8日(日)
2:00 マイクロバスで浦安を出発。総勢17名。首都高から中央道へ。
3:47 甲府南IC下車。
4:00 市川大門コンビニ、ヤマザキデイリーストアに到着。浦安からここまでノンストップ。ここでいつも朝食やおやつを仕入れているが、今回はおにぎり類がまだ入っていなかった。しかも、カップ麺のお湯も切れてしまっていた。店員さんもまさかこんな朝早くに大勢来るなんて思ってもなかったのだろう。しかたなく、在るものを調達してバスの中で食べた。
5:30 七面山登山口着、まだ辺りは暗いので、準備しながらしばらく待機
6:35 登詣開始
6:45 二丁目神力坊着
7:30 十三丁目着
8:13 二十三丁目着
9:26 三十六丁目着、三十丁目あたりから氷が出てきたのでアイゼン装着。
10:30 四十六丁目、和光門着
10:40 展望台、富士山がとてもきれいに見えた。敬慎院にて、お開帳、凍るような堂内で七面大明神にまみえ、一心にお題目を唱えた。その後、昼食、質素だかこれが又格別に美味い!
12:36 下始め、凍っているので上りより、下りの方が要注意!13:16 三十六丁目着
14:02 二十三丁目着
14:35 十三丁目着
15:15 二丁目着、
神力坊の久本上人とお会いした。久本上人いわく、今年は雪が少なく、そういう年の夏は虫が多いのだそうだ。
15:26 下山
17:00 ゆらり
富士眺望の湯・ゆらりで温泉につかって疲れを癒す。が!その後レストランでの食事で、ユキナガが注文したラーメンがいくら待っても来ず、再三催促しても来ない、忘れられていたのだ。怒り爆発!そういえば思い出した、夏には私がざるうどんを忘れられたんだ!
なんかこれからはゆらりに寄る気がしなくなってしまう。
19:32 ゆらり発。河口湖より中央道経由で浦安へ。
21:00 浦安着。お疲れ様でした。

関根薫園先生を偲ぶ

平成21年3月2日(月)
去る一月二十二日、書道研究墨技会会長関根薫園先生(浦安市堀江)がご逝去され、三月二日、当山にて本葬儀が営まれました。
朝の散歩で会うたびに「たまには出てきなよ。」「はい、そのうちに、・・・」を繰り返していて、近所だからいつでも習いに行けると甘え、ここ何年も他の事を優先させて先生のもとへ通うことはありませんでした。思えば二十年以上前、私が中山の荒行を終えた頃、法事の席で先生とお会いし、お坊さんは筆を持つ機会が多いのだから基礎から習った方がいいよ、と勧められ門を叩きました。すでに私の祖母も母も関根先生の弟子でしたから、これで親子三代弟子というわけです。「一」の字の書き方から習いました。横棒一本書く事がこんなにも難しいものなのかと、今まで塔婆書きなどで筆は持っていましたが、横棒一本の奥の深さに愕然とした事を覚えています。
又、先生には普段の添削とは別に、お守りや、檀家さんの名前などでバランスのとりにくい字の手本を書いて頂きました。何年も休んではフラ~っと顔を出し、又数年休んでしまう、いつも書道を後回しにしてしまって、いつの間にか二十年。にもかかわらず、いつも先生には暖かいお言葉をかけて頂き本当に感謝しております。
「自分の字が上手く見えるようになったら、おしまいだぞ。進歩はないぞ。」とよく仰ってました。他にも添削時に教えて頂いたことが、書のみならず、ものの考え方や生き方に通ずるものが沢山ありました。
今更、遅いと思いますが、幸いにも入門当初からの添削用紙が残っております。
先生はよく「休んでも止めなきゃいいんだ。」とも仰ってました。
又、「一」から先生のお顔や声を思い出しながら、ゆっくりと亀のごとく、カタツムリのごとく、常精進致します。千字文はまだ途中までしかお手本を書いてもらっていませんので、又後の世にて必ずお目にかかり是非書いて頂きたいと思っております。
 合 掌 

<当山にある関根薫園先生の書>

履き物を揃えるという事

平成21年4月16日(木)
普段何気なく子ども達に、靴を揃えなさい、と口うるさく言っているが、ふと考えさせられる出来事がありました。
今日、お世話になっている人の家にお邪魔し、帰ろうと玄関先で挨拶をかわしている時、その家の方はさり気なく、あとから来たお客さんの靴を揃えてあげたのだ。普段は気にならないのだが、そのしぐさがあまりにも美しくて、履き物を揃えるという行為を考えさせられてしまった。
そもそも何故履き物を揃えるのだろうか?
お行儀がいいから?
じゃあ、そのお行儀って何だ?
トイレでスリッパを揃えるのはわかる。
次に使う人が使いやすいから。
でも、訪問先で自分の靴を揃える事は?
帰る時、帰りやすいようにか?
でも、これだと靴を履く時、訪問先の主人に尻をむけてしまうじゃないか!そういえば聞いた話だけど神社での作法は、帰る方向に靴を揃える事は神様に対して尻を向ける事になり失礼だから、あがった方向のまま、つまり中に向けたままにするのだそうだ。という事はよその家に行った時は中に向けたままにするのが、主人に尻を向けることがなく礼儀正しいのではないだろうか?でも、お客さんを迎えた家の主人は来客が帰りやすいように、靴をでる方向に揃えてあげる。
揃えてあげる!
人の為に揃えてあげる!
この気持が一番大切な事なんだ!
そうなのだ!履き物は自分のを揃えるのではなく人の履き物を揃えてあげるという行為が美しいのである。で、せっかくここまできて振り出しにもどるようだが、訪問先の主人の手を煩わせない為に自分の履き物も揃えるべきである。よし、今日から子ども達に、履き物を揃えなさい!だけではなく、他の人の履き物も揃えてあげようと教えるのだ。
そういうお前が揃えろっ!
てか。

田中松壽堂

平成21年5月25日(月)
市川北方の妙正寺の玉垣に「浅草田中松壽堂」と刻まれています。
私のひいじいちゃんの店です。発見した時は思わず嬉しくなりました。私のひいじいちゃんは、昭和の初期、浅草で田中松壽堂というお札屋さんをやっていました。うちの先代、つまり私のおじいちゃんはよく母に連れられて、中山近辺のお寺にお札やお守りを納めて回ったそうです。それが縁で東京足立区の寺に小僧に入りました。
田中松壽堂はひいおじいちゃん一代きりで終わってしまいましたが、いまでもうちにお札の版木が残っています。

もちつき

平成20年12月14日(日)
予報通り雨になりましたが、テントを張って決行しました。
今年は品目を増やし、イチゴ大福といそべ巻きを加えました。
つきたてのおもちに餡子とイチゴを包みかぶりつくと、
ジュワーっとひろがる食感が最高でした。
いそべ巻きも、パリッと香ばしく海苔の街・浦安ならではの味でした。

めぐりあわせ

平成20年11月21日(金)
富士山の麓のお寺で仏教学の研修会があり、2日間みっちり勉強して来ました。さて、私は幼い頃からよく人に忘れられます。
存在感がないのでしょうか?  しょっちゅうです!
研修会の帰り道、沼津インターそばで美味しそうなうどん屋さんがあったので、迷わず入りました。私が注文したのは、ぶっかけうどんといってうどんをゆであげてダシを少しかけたシンプルなもの。それにおにぎりを付け、野菜のかき揚げも注文したのです。野菜のかき揚げはその場で揚げてくれ、ホントに美味しそうでした。店員さんが、今揚げる最中なので、あとから席に届けるからということで、ぶっかけうどんとおにぎりを受け取り席に座って食べ始めました。私はその時から一抹の不安があったのですが、その不安は見事に的中し、いつまでたってもかき揚げを持って来てくれる気配がありません。
頼む!早く気付いて持って来てくれ!と祈りながら、あえて催促せず、自分のめぐりあわせを試してみたのです。
やっぱり忘れられていました…、うどんを食べ終わり、さすがにもう来ないなという頃、店員さんに言ってかき揚げをキャンセルして、先払いしたお金を返してもらい店を出ました。
店員さん、申し訳なさそうに謝ってくれました。私は店員さんを怨んでません。そういうめぐりあわせのもとに生まれているんだから、と変に納得できました。ひょっとしたら、このようなめぐりあわせは、私は前世で、もしくは今まで他人にそのような感情を与えてきてしまった報いなのではと、今回の研修会を通して感じた次第です。
おかげで腹いっぱいにならず、仕切りなおしをして、足柄サービスエリアでカレーを食べてしまいました。

来 客?

平成20年11月1日(土)
朝、8時過ぎ玄関のチャイムがなったので行ってみると、見知らぬ男性が立っていました。用件は、物乞い!
「すいませんが、1,000円でもいいですからお金を貸してくれないでしょうか?お願いです。何にも食べてないんです。どうかお願いです。」「えっ、そりゃ大変だ。何も食べてないのですか?食べ物だったらおにぎりを握ってあげましょうか?お煎餅とかいかがですか?」「あ、いえ、お金がいいんです。貸して頂けないでしょうか?」
はああああ?・・・・この人、何も食べてなくて困ってる。でも食べ物はいらない。お金が欲しい。なんじゃこれ!最近、この手の物乞いが多いのです。住所と名前を書いてもらって、何度か貸したことがあるのですが、返してもらったことがありません。しかも、貸すと、同じような人が続けて来るのです。今回は、どうみても怪しかったので、「お金のことでしたら市の福祉課か警察に行ってみてください。」と言ったら、「わかりました。」とちょっと不満げに帰って行きました。
おにぎり食べます?って言ったのに。
お煎餅食べます?って言ったのに。
こういう人って本当に困っているんだろうか?
なんか気持ちが晴れない出来事でした。

おくりびと

平成20年 10月7日(火)
映画「おくりびと」を観て来ました。
オーケストラのチェロ奏者が失業し、葬儀屋さんの下請けの納棺士になる物語です。私は、今まで、檀家さんの納棺に何度か立ち会った事はありますが、納棺士さんを特別に意識するような事はありませんでした。思えば、葬儀の準備がすべて整った段階でお経をあげている私はこういった見えない苦労を知りませんでした。
映画では、人間の死に携わる納棺士という仕事を偏見な目で見、理解を示さない妻や友人達がやがて納棺士に感動を覚えるまでになるのですが、どんな仕事でも生き甲斐と誇りを持って取り組めば、人に感動を与えることができるのだと思いました。
本木が演じる納棺士がひたすら「生きる」姿に涙しました。

第7回陶芸道場

平成20年7月26日(土)
今年で七回目になる陶芸道場。
第一回目よりシーサー作家・川田(小泉)すなお先生指導の下、シーサーのお面を作っています。確か七年前の初回は十人前後だったのが、今や五十人の大所帯になりました。最初に参加してくれた子ども達もスタッフとしてお手伝いしてくれ、シーサー作りの他、スイカ割りや肝だめし、ビンゴゲーム、花火等の企画も盛り沢山になりました。魔除けの意味を持つシーサー、焼き上がりは表情豊で個性的なものばかりです。シーサー作りを通してお寺に親しみ、仏様の教えに触れてもらおうと始めたこの行事です。これからも工夫を凝らして継続したいと思っています。
私の個人的な次回の課題はシーサーの巻き毛を極めることです。

土用丑の日

平成20年7月24日(木)
朝6時~正午まで、頭痛除けのほうろく加持と子どもの虫封じ加持が行なわれました。ほうろく加持は、素焼きのお皿(ほうろく)にモグサを載せて頭にかぶるのですが、事前に私がやってみた感じでは、脳天から身体の芯に突き刺すようにものすごい暑さが伝わってきました。これが古来から頭痛に効くと伝えられています。
虫封じは、お子さんの癇の虫封じの祈祷です。猛暑を乗り切れますよう、皆様の身体健全を謹んでお祈り申し上げます。